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Since May 26 2007 |
2007年 11月 27日
【 失語症の彼 】
「脳梗塞」 というのは、恐ろしい病気である。 「脳梗塞」 の症状もさまざまだが、サッカーの「オシム監督」 のように、昏睡状態で意識が全くなくなってしまうものもあるし、今回の知人のケースのように、五体満足というか、通常の運動機能や、思考作用などには問題がなく (?)、一見したところ発病前と全く変わらない状態でも、「失語症」 という、言葉が話せなくなってしまうなどということもある。 意識がなくなったり、半身不随などの後遺症が出るのも困りものだが、言葉を忘れてしまうというのも、ある意味では、かなり悲劇的なことである。 今回の知人の場合、タイ語など全く話せなかった、タイで暮らし始めたばかりのころに、一挙に戻ってしまったわけである。日本語に関していえば、言葉を覚え始めた幼児期に戻ったのと同じである。 今の彼は、”xxx を、バンバンバンとやって・・・” と頻繁に口に出すが、「xxx」 を何とかすると表現したいのだが、何とかするの部分の言葉が出てこないため、「バンバンバンとやる」と、口から出てしまうらしい。 当然、これでは、周りは全く理解できないわけで、日本語も話せ、かなりよく理解できる奥さんも、お手上げのようである。 現在のところ、口をついて出てくる「ボキャブラリー」 の数は、、多めに見積もっても100もないのかもしれない。昨日、感じたよりも、かなりの重症のようである。 身振りや手振り、顔の表情から察しのつくこと以外は、まわりの人とコミュニケートすることは難しいようである。 昨日の奥さんの話などから、「漢字」は読めるらしいことがわかっていたので、漢字中心に日本語のリハビリ用に、あれこれインターネットで探した教材を、もって行ってあげたが、実際は、漢字もカナもほとんどダメのようである。 「あ、い、う、え、お」 は、「ア、イ、ウ、オ、?」 で、何度練習しても、「エ」 が 「オ」 になってしまい、「か、き、く、け、こ」 以下には、進んでいけない。 次回は、カナの練習用の教材を探して、届けるつもりだが、発音入りの教材で無料(フリー)のものというのはなかなか見つからない。 リハビリ用の教材を探していて気がついたことだが、フリーで使えるものはほとんどなく、なかには、1セット、数十万円などというものもあり、「病人」 も営利事業の対象になっているのは、なんとも寂しい限りである。 「厚生労働省」 などで、リハビリ用の教材開発に予算をつけ、無償提供してもよさそうなものだと思った。貧乏人は救われない世の中、タイも日本も変わらないようである。 「VB」 とか 「C」 とか、パソコン上での開発環境が用意してあれば、自作することもそれほど難しくはないはずだが、HTML環境 だけでは、意図したことをやろうとしても、ドダイ不可能だったり、かなりややこしいことになってしまいそうで、仕上がりは、いかにもあか抜けないことになりそうである。
by payarn
| 2007-11-27 22:21
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