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Since May 26 2007 |
2007年 10月 16日
【 「ウイ・ター」、哀し! 】 昼前、子供たちをつれて、「ウイ・ター」 のお見舞いに行く。 写真は、「ロンバーン・ファラン(オーバーブルック病院)」 の旧本館。 今から約80年近く昔に建てられたコロニアル様式の文化財級の建物である。 20年近く昔、「デング熱」 に感染し、入院していたMさんと、お知り合いになったときには、まだ、この建物は現役で、2階は病棟として使われていた。 その後、次々とコンクリートの建物が建設され、病院の管理棟として利用されているだけで、患者や家族の利用はなくなってしまった。 「ウイ・ター」 の入院していた現在の本館2階の外階段の踊り場から撮影した旧本館の鐘楼だが、この鐘は今でも使用されている。正午に、カランカランと鳴らされていた。 「ウイ・ター」 は、残念ながら、「末期癌」 だった。 「胆のう癌」が、肝臓などに転移していて、手のほどこしようがなかったらしい。 担当の医師は、延命効果は期待できないが、手術するかどうかを家族にただしたらしいが、5人の子供たちや、その家族など誰も、これ以上の苦痛を長引かせることには同意しなかった。あと、半年、もつかどうかの命らしい。 「ウイ・ター」 は、77歳になる。 「古希」 を過ぎているとはいうものの、長生きする人も少なくないこのあたりで、”年に不足はない”といえるほどの高齢ではない。 4年まえに、つれあい「ウイ・ミー」 に先立たれ、3年前には、3男の「ブン」 に先立たれ、悩みの尽きない数年だった。 「癌」 という病気は、ストレスが引き金になることが多いそうだから、そんな悩みが「癌」の発病に関係があったのかもしれない。 また、「胆のう癌」 というのは、「胆石」 から始まることもあるらしく、このあたりのカルシューム・イオンの多い地下水も遠因になっているのかもしれない。我が家の近所には、「石もち」 が多い。かみさんの母親も、「胆石」がもとで亡くなった。からだが、この水に慣れる前のことだったが、尿路結石で、七転八倒して病院に担ぎ込まれたことも・・・。 「ウイ・ター」本人は、まだ、死を宣告されたことを知らないが、家族の苦しみは幾ばかりか。 30,000バーツの医療費を、家族・兄弟みんなで出し合って、今日退院してきた。 貧乏人は、私的な「医療保険」 に加入していないため、全額自己負担しなければならない。このあたりの勤め人の半年分の給料よりも多い。 CTスキャンや超音波診断などが普及したお蔭で、医療費もうなぎのぼりである。 余談だが、点滴の注入量を制御する電子機器が使われているのを、はじめて見た。日本の有名な医療機器メーカー、テルモのハイテク機器だそうで、停電にも対処しているらしく、未熟な看護婦に、点滴ミスで殺されるということもなくなるのだろうか。
by payarn
| 2007-10-16 22:36
| 日記
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