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ランナー・タイこんなところに住んでます どこ、どんなとこ? わたしの家族 我が家のカレンダー 【 最近の追加・更新 】 写真集 『 ブナの森 』 (7/19) 検索
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Since May 26 2007 |
2008年 12月 02日
【昨日と同じくらい】
今朝の測候所での気温は、7.5℃。 我が家の寒暖計は、9℃だったが、数メートルのところで燃している「犬の焚き火」の影響にちがいなく、庭の中ほどでは、昨日の朝と同じくらいの体感温度だった。 寒さは、いくらかでも和らぐという、昨日の予報は当たらなかったようである。 【「冷間圧延」】 「鉄は熱いうちに叩け」という諺があるが、自動車などに使われてる鉄板を製造する方法として、金属の再結晶をさせないように、つまり金属の強度を高めることのないように、加熱温度を比較的低温で圧延することを「冷間圧延」というのだそうである。 今回のタイの政変、なんとなく「冷間圧延」という言葉を連想させるような「静かなるクーデター」のような気がしてきた。 「王権」を後ろ盾にしたクーデター勢力には、軍も警察も直接は手を出せなかったわけだが、それがそもそも「クーデター」勢力への間接的な協力だったわけで、私怨がらみのアジテーターやオルガナイザーをうまく利用し、司法も抱き込んで、まんまと成功させてしまった。 ただ、これでこのまま治まるとも思えないが、今までのところをふり返ってみると、軍が単独で実行した過去のクーデターに比べて、国家的損害は、はるかに大きかったように思われる。 3日後に控えた国王の生誕祝賀のお祝いも、北タイでは、近来まれに見るほど地味で、大通りの慶賀飾りなども、今日の午後になって、憲法裁判所の与党3党解党処分が決まった後で、やっと始まったに過ぎない。 下の写真は、去年からの旗飾りがそのままの大通りだが、さびしいかぎりである。 思い起こせば、現王室は、もともとは「ランナー」の王室ではない。「ランナー王国」が、「サイアム」の軍事力の協力を得て、ビルマのクビキから開放されたあと、「ランナー王国」が「サイアム」に併合されて、「ランナー王室」は消滅した。わずか100年ほど前のことである。 そんな歴史に、それほどのこだわりを持っている北タイ人は多いとは思えないが、心の底にはわだかりがあるのかもしれない。 ”わしらの本当の王様じゃないけん”などと口に出して言うものなどいないが、王室を慕う気持ちに、中部タイのそれとは温度差があるような気がしてならない。 今度の一件が、さらにそんな気持ちを掻き立てることがなければいいがと願うばかりである。 ある民族が、ほかの民族にさげすまれるのを見過すわけにもいかないだろうが、「民族主義」を高揚させていいことなど何もない。 歴史をほんのわずか遡っただけで、民族の純潔なんて怪しいものだということは、すぐにわかるはずである。 【「クヮーイ」のステーキ】 1週間ほど前に頼んでおいた「バーベキュ・コンロ」が出来てきた。 材料の鉄材が結構高かったということで、1500バーツもの買い物になってしまった。 注文生産で、要求どおりに丁寧に作ってあるのだろうから、それなりに長持ちはするのだろうと思う。上に置く鉄棒製の金網は、洗剤で洗って干してあるので、写っていない。 夕食は、豚肉などを買い込んで、バーベキューということになった。 小生は、「水牛(クヮーイ)」のステーキを注文。 普通は、生で「ラープ」にして食べる「クヮーイ」なので、ミディアム・レアーに焼く。ミディアムとかウェルダンでは、硬くて食べられないが、半生状態だと何とも素敵なステーキになる。 「すき焼き」や「チンジャオ・ロース」も、牛より「クヮーイ」の方がおいしくできる。 「水牛」というと、昨日の「田螺(たにし)」とおなじように「ジャングル料理」の印象を受けるかもしれない。 かつて、農耕などの役畜だった「水牛」も、今ではほとんどが「肉用」に飼育されているのが現状である。冠婚葬祭の料理には、欠かすことが出来ない「ラープ(たたき)」の材料になる。 12月2日のミソノさんのブログ、「タイで田舎暮らし」に「お前はブタか・・・」と写真が掲載されているのは、肉用に改良された「スイギュウ」である。 「スイギュウ」は粗食に耐え、特別に肥育しなくても、のんびり育てればよく太るらしい。 余談だが、悲しいことに、タイでは「スイギュウ(クヮーイ)」は「愚か者」や「間抜け」の代名詞である。 滅多に怒らない、悟りを開いた坊さんのような「スイギュウ」が気の毒である。 背中に野鳥を乗せて、のんびり草を食む「スイギュウ」、見ているだけで心和む、夢の中の世界のようである。
by payarn
| 2008-12-02 21:44
| 日記
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